【故事】 中国梁りょうの孝王の臣である鄒陽すうようは、王の側近にこびへつらわなかったため讒言ざんげんされ、罪を着せられたとき、孝王に「明月の珠たまや夜光の璧たまでも、暗闇の中を行く人に投げつければ、剣に手をかけてにらみつけない者はない。それは、思いがけず目の前に飛んでくるからだ」との書状を奉り、弁明して身の潔白を主張した故事から。